労働組合(業界)の動向 組合員へ伝わる!春闘結果の伝え方

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労働組合(業界)の動向 

まず労働組合の動向について触れさせていただきます。年明けから、毎日「労働組合」「賃上げ」「春闘」などのワードを新聞やニュースで見るようになりました。ベア額や賃上げ率は2022年からグッと伸びて、労働組合が世間から注目される状況になっています。3月は、一年間の中で最も労働組合が注目をされる時期と言えるのではないかなと思います。労働組合の活動を、まさに伝えるべき時期です。

労働組合の課題

組織率の低下

労働組合の組織率は年々低下傾向にあります。職場に「労働組合があるかどうか分からない」と回答した従業員の割合は、2023年の9.7%から2024年の21.4%と増加しています。労働組合は注目されているはずなのに、ご自身の職場に労働組合があるかどうか分からない方が実は増えてしまっている実態があります。

執行部と組合員の情報格差

執行部と組合員の方の情報格差が一番の課題です。労働組合に関わる言葉が様々あります。「春闘」「オルグ」「ベア」とかですね。労働組合の専門用語の意味を、おそらく役員の方々はすぐにイメージできると思います。ただ組合員からすると、専門用語がとっつきにくかったり、よくわからない可能性はあります。専門用語を熟知している執行部から、用語がわからない組合員に伝えなくてはいけない。これが春闘の結果報告の難しさを生んでいます。

春闘結果の伝え方のポイント

春闘の妥結報告において、文字ばかりで「今回の交渉結果はこうなりました」とただ報告するだけのケースがよく見られます。最近では、スマホアプリなどのデジタルツールを活用する労働組合が増えていますが、なかには要求書や回答書のPDFをそのまま添付して済ませてしまうケースも少なくありません。しかし、文章のみの羅列やファイルの添付だけでは、組合員に十分に伝わりにくいという実態があります。執行部の方はすぐわかると思いますが、多くの組合員の方はいきなり初見で全て理解するのは相当難しいです。

①【タイミング・回数】組合員にタイムリーに伝わっているか?

多くの労働組合において、情報発信が「要求書の提出時」と「交渉結果の報告時」のわずか2回のみにとどまってしまうケースがよく見られます。一方で、組合員アンケート、要求方針決定、要求書提出、交渉経過、交渉結果、妥結後の組織の動きまで伝えていく。これを目指していただきたいなと思っております。春闘の時期はこれだけ多くの発信の機会があります。一年の中で、組合員の方も最も関心を持ってくれますし、組合の動きも気になるところですので、少し細かいですが、執行部の方にはチャンスと捉えていただきたいです。

例えば要求を作るために組合員アンケートをとっている組織であれば、アンケート結果を1回報告するだけでも、組合員の理解が深まると思います。さらに要求の方針も報告すれば、「組合アンケートがこういうふうに生かされたんだ」と伝わります。労使交渉の経過や状況も細かく伝えると、議論の様子が組合員に伝わります。交渉内容、経営側や組合側の主張や要望なども丁寧に伝えることができます。

②【内容】専門用語について、補足説明があるか?

続いて内容です。専門用語について補足の説明はありますでしょうか。馴染みの無い言葉は「中身知りたいけど理解できない」とストレスになってしまうことがあります。そのように組合員に思われてしまうと、せっかくの良い取り組みが伝わらなくなってしまいます。

専門用語には、ぜひ補足をしてあげてほしいなと思います。例えば、広報誌の最後の方に用語集を補足としてつけたり、各ページの下部に備考として用語の意味を補記したりする組合さんがいます。せっかくの良い交渉結果や取り組みが伝わるように、少し噛み砕いて伝えられると、組合員にとっても嬉しいんではないでしょうか。

③【手段・方法】伝達手段に合った伝え方になっているか?

最後に、「伝達手段に合った伝え方」になっていますでしょうか。アプリや紙、ホームページなどを最大限生かせていますでしょうか。

例えばアプリを活用していれば、文章やPDFに加えて、画像や動画が投稿できます。ツールは導入したけれど、機能の一部のみの利用になってしまうケースがよくあります。これは非常にもったいないなと思いますので、ぜひできることを確認していただきたいです。機能をフル活用して効果を最大化しましょう。動画で発信したいけど出来ていない組合さんも多いと思いますので、他組合さんの事例を参考にしたり、まずはショート動画から作ってみたりするのも良いと思いますね。

春闘結果報告の作成のポイント

春闘結果の作成のポイントです。まずは文字を減らしましょう。次に図を用いると、内容を噛み砕くことができて、より理解してもらいやすくなります。最後に要求の背景を添えると、組合員の方にとってより丁寧な説明になるかなと思います。要求書を作って何度も読み込んでいる執行部とは異なり、組合員は「初見」になります。「なぜ組合がこれを要求したのか」がなかなか伝わりにくかったりします。これが伝わるだけで、組合員からの理解度や納得感が大きく変わってくると思います。また「賃金が年々上がっていることを組合員に伝えたい」という執行部の思いを届けることも大事だと思います。あとは親しみやすい色を使ったり、伝えたいことを真ん中に配置してみたりすると、パッと見た時に組合員が理解しやすくなると思います。

まとめ

以上の3大ポイントを踏まえ、組合員へ春闘結果を伝えていきましょう。自組織の春闘結果の伝え方を振り返って、改善のポイントを整理してみてください。そして、アップデートした伝え方をぜひ実行していただきたいなと思います。

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この記事を書いた人

「for UNION」編集長。
2020年にスタメンに新卒入社。
その後、2022年1月に労働組合向けアプリ「TUNAG for UNION」を立ち上げ、現在はマネージャーとして、事業拡大に従事。

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