【労働組合研究会:9月イベント】〈実践編〉話し方は、今日から変えられる。〜大会・集会で心をつかむ話し方〜

目次

はじめに

労働組合の活動において、「定期大会や集会で人前に立って話すのが苦手」「組合員に自信をもって、わかりやすく伝えられるようになりたい」といった悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

今回の労働組合研究会では、フリーアナウンサーの河西美紀様をお迎えし、「話し方は今日から変えられる~大会・集会で心をつかむ話し方~」をテーマに、発声や滑舌、声の出し方、話すスピード、間の取り方など、実践を交えながら「伝わる話し方」を学ぶ対面セミナーを開催いたしました。

交流会では、日頃の組合活動における悩みや工夫、今回学んだ「伝わる話し方」を今後どのように活かしていくかについて、参加者同士で意見交換を行いました。それぞれの組合が抱える課題や取り組みを共有することで、新たな気づきや実践のヒントを得る機会となり、学んだ内容を定期大会や集会、組合員との日々のコミュニケーションへつなげていくきっかけとなりました。

本記事では、当日のプログラム内容や参加者同士の実践・交流の様子を詳しくご紹介します。「2音目の魔法」や「天秤の法則」など、定期大会や集会、組合員とのコミュニケーションですぐに活かせる具体的な話し方のポイントをまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください!

イベント概要

イベント名:話し方は今日から変えられる〜大会・集会で心をつかむ話し方〜

開催日時 :9月29日(火) 15:00-18:00

開催形式 :対面イベント

参加場所 :株式会社スタメン 東京本社

      〒102-0083 東京都千代田区麹町6-6-2 番町麹町ビルディング 5F

参加人数 :本編35名/懇親会17名

登壇者・運営メンバーの紹介

登壇者:河西 美紀 様

東京都出身

元エフエム群馬アナウンサー。

フリーアナウンサーとして、ラジオ、セミナー司会、ナレーション、イベントなど、「話す・伝える」仕事に幅広く携わっています。「ほんの少しの気づきで話し方は大きく変えられる」をモットーに、企業・自治体・学校・地域などで、話し方やプレゼン、面接対策を指導。年齢や立場を問わず、一人ひとりに合わせた「伝わる話し方」を提案しています。

責任者:佐々木 隆寛

株式会社スタメン
専門役員 Union Solution Strategist

労働組合専従(中央執行書記長)として、労使交渉・組織運営・教育研修・広報・組織化・政策推進など、活動の中枢に携わってまいりました。労働組合の運営のあり方そのものを、今の時代に合わせてふさわしい組合活動の形を提案・サポートしています。

イベントの主な内容・プログラム

実践練習を交えた盛りだくさんのタイムスケジュールで進行いたしました。

導入

話すのが得意な人、苦手な人いませんか?の挙手からスタート。

日常的に起こり得る「聞き取れないのがもったいない」を、身近な場面から実感してもらいました。

口の開け方

まずは、「相手にきちんと聞き取ってもらうための口の開け方」を実践しました。


参加者同士で「あ」の口の形を確認し、口を縦に指3本ほど開けることを意識しながら、正しい口の開け方をレクチャー。さらに「アイウエオ」それぞれの口の形を確認し、母音を明瞭に発音することの大切さを学びました。

続いて、自分の名前を紙に書き、どの母音で構成されているのかを確認。苗字によって聞き取りやすいもの、聞き取りにくいものがあることにも気づきました。実際に、普段から自分の名前を正確に聞き取ってもらえないという参加者にも名前を発音してもらい、「正しく発音すること」と「相手に正確に伝わること」の違いを体験しました。

滑舌練習

・青い家をおいおい売る。上へ青い葵をおいおい植える。
・桃もすももも桃のうち
…など15種類の例文を丁寧に読むことで滑舌練習を行って頂き、強調の仕方やアクセントなどにより、より伝わりやすくなることを学んでいただきました。

「実践編において、口の開け方や間の取り方で話し方が聴き取りやすくなったことが実感できたため、本日学んだ滑舌練習をおこなっていこうと思いました!」など、日頃の話し方を見直すきっかけとなり、今後のコミュニケーションにも活かしていきたいという前向きな感想が寄せられました。

言葉に心をこめるには

「ありがとうございます」「ごめんなさい」など、日常的に使う言葉を題材に、声のトーンや表情、感情の込め方によって、同じ言葉でも相手への伝わり方が変わることを体験。

心から感謝する、不貞腐れる、照れる、冗談っぽく伝えるなど、さまざまなパターンで発声したほか、ペアになって一人4役にも挑戦。楽しみながら実践することで、「何を言うか」だけでなく「どう伝えるか」が大切であることを学びました。

わかりやすく伝えるポイント

「聞き取りやすく、わかりやすく伝える」ための具体的なテクニックを、実践を交えながら学んでいただきました。2音目を少し高くする「2音目の魔法」や、聞き手に合わせた話すスピード、適切な「間」の取り方、滑舌のポイントなど、すぐに活用できるコツを紹介しました。

さらに、ナンバリングや「天秤の法則」を使って話の構造をわかりやすくする方法や、文章の最初の声を高くすることで、明るく聞き取りやすく話すポイントもレクチャー。
「13時」ではなく「午後1時」など、書き言葉ではなく、聞き手が理解しやすい言葉を選ぶことの大切さも実践しました。

河西さんのお手本を参考に、参加者の皆様にも実際に声に出して取り組んでいただき、「自分が話したいように話す」のではなく、「相手にどう聞こえるか」を意識することの重要性を体感していただきました。

挨拶文例を読んでみよう

これまでのレクチャーで学んだポイントを活かし、実際の挨拶文を使って参加者同士で実践しました。

文章をただ読むのではなく、一つひとつの単語を意識して捉えながら、声の強弱や間の取り方を工夫して発声。参加者にも実際に読んでいただき、学んだテクニックをその場で試していただきました。

参加者の声

  • 話すときにいかに自分の口が動いていないかに気づかされました。話すことはあまり得意ではないですが、訓練やコツの意識で短期・長期の両視点で改善できる余地があると感じました。今週末に定期大会(司会)があるので、口を縦に開くこと、原稿を事前に改行することを実践してみます。
  • 今日は話し方を意識し始める記念すべき日になりました!口を大きく動かして音単位ではっきりということ、相手が聞いているということを強く意識をしました。これまでもとてもたくさんの内容を説明する機会があったのですが、ついつい早口になっていました。短い時間に多くの情報を話さないといけない場合であっても、相手の理解が追いついてくるように意識をするようにしたいと思った。
  • これまでの日常生活、組合活動においても、何も気にせず話していたことで、相手に対して自分自身が伝わりづらくさせていたことに気づけたことが良かった。
  • 教えていただいたポイントを意識するだけで、伝わりやすい話し方になると、実践しながら感じました!また、河西様の声の大きさやスピード、間の取り方、相手の反応を見ながら話すことも、大変参考になりました。今後は、話す内容を事前に整理する習慣をつけ、組合員の皆様に分かりやすく、安心して聞いてもらえる話し方を身につけていきたいと思います。
  • 最初の出だしが一番高い声でスタート、2音目の魔法、天秤の法則を意識して一呼吸で話すようにすると相手が分かりやすい立ち姿、声、トーン、表情、マイクの持ち方と声のあて方、自分が意識することを沢山学ぶことができました。河西さんのお話しが分かりやすくとても良かったです。

おわりに

今回の研究会は、「話す・伝える」をテーマに、実践を通して人前で伝わる話し方を学ぶ時間となりました。


発声や滑舌、声の出し方といった基本から、間の取り方、言葉の強弱、ナンバリングなど、すぐに実践できる具体的なテクニックを体験。「話している」だけではなく、「相手に伝わっているか」を意識することで、普段の話し方を見直すきっかけとなりました。


また、参加者同士で実際に声を出して練習することで、学んだことをその場で試し、自分の課題や変化を実感できたことも今回の大きな学びです。最後の交流会では、組合活動の悩みや課題、今後取り入れたいことなどについて、参加者同士で活発な意見交換が行われました。


ご参加いただいた皆様、そして実践的で分かりやすい講義をしてくださった河西様に、スタッフ一同心より御礼申し上げます。今回学んだ「伝わる話し方」が、定期大会や集会、組合員とのコミュニケーションなど、皆様の今後の組合活動の一助となれば幸いです。

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この記事を書いた人

「for UNION」編集長。
2020年にスタメンに新卒入社。
その後、2022年1月に労働組合向けアプリ「TUNAG for UNION」を立ち上げ、現在はマネージャーとして、事業拡大に従事。

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