労働組合の三役とは?役割・仕事内容を解説

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労働組合の三役とは

労働組合の運営において中心的な役割を果たす「三役」は、委員長、副委員長、書記長から構成されます。これらの役職は、組合の方針決定、日常運営、外部との交渉など、組合活動の核となる業務を担当します。以下に、三役それぞれの具体的な役割と仕事内容について詳しく解説します。

委員長

委員長は労働組合の最高責任者として、組合の全体方針と戦略を決定します。組合の代表として、外部との交渉や公の場での発言を行い、組合員や関係機関とのコミュニケーションを取ります。また、組合内の意思決定プロセスを主導し、組合活動の方向性を定める重要な役割を担います。

副委員長

副委員長は委員長を補佐し、委員長不在時にはその職務を代行します。委員長と協力して組合の運営方針を策定し、特定のプロジェクトや分野を担当することもあります。組合内の各部門やプロジェクト間の調整役としても機能し、組合活動の円滑な進行を支えます。

書記長

書記長は組合の日常運営を統括し、事務全般を管理します。具体的には、会議の準備と記録、組合員からの相談対応、組合の財務管理、組合活動の計画と実施、外部との連絡調整など、多岐にわたる業務を担当します。書記長は組合運営の実務面で中心的な役割を果たし、組合活動のスムーズな運営には欠かせない存在です。

女性三役の増加とその課題

労働組合における男女平等の推進は重要な課題であり、女性三役の増加もその一環です。しかし、女性三役が増えない背景には、役職に就くための経験機会の偏りや、仕事と家庭生活、組合活動のバランスの取りづらさなどがあります。特に「賃金・労働条件」の交渉経験が三役になるために重要視される一方で、女性がその機会を得にくい状況があることが指摘されています(情報労連リポート2021.06月号)。
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この記事を書いた人

筑波大学国際総合学類卒業。2023年にスタメンに入社し、人事労務・情報セキュリティに関するデジタルマーケティングを担当。 現在は「for UNION」の立ち上げメンバーとしてメディア企画に従事。

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