【カーディナルヘルス労働組合】組織力の強化を図り、会社と組合が協力して活動できる関係を築きたい。

約270名の組合員で構成されている医療機器の製造販売を行う外資系企業「カーディナルヘルス株式会社」の労働組合。委員長の坂本様(写真右)、副委員長の笠永様(写真左)にどんな想いを持って組合活動に取り組まれているのか、労働組合の在り方や未来についても交えながら、お話をお伺いしました!(以下、敬称略)

目次

組織概要と自己紹介

組織概要

坂本:カーディナルヘルスは医療機器の製造販売を行う外資系企業であり、私たちはその企業内組合です。専従者はおらず、全員が本業の仕事をしながら組合活動を行っています。組合員は工場勤務、本社勤務、全国の営業職を含めて約270名おります。内訳は、工場勤務の方が約170名、本社勤務の方が約30名、営業職の方が約70名です。

自己紹介

坂本:私は2004年に入社し、現在勤続20年で営業職を務めています。組合活動が組合員に十分に見えていない点が気になり、執行部と組合員との双方向のコミュニケーションを促進する必要があると感じました。その想いから委員長に立候補し、組合活動に関わるようになりました。専従者ではなく、仕事の傍ら組合活動を行っているため、他の組合と比べて活動量が限られ、レスポンスが遅れることもあり、この点を改善したいという想いがあります。

現在、委員長になって約2.5年目です。私たちは外資系企業の組合の集まりや医療機器関連の組合の集まりに、三役が交代で参加し、情報収集や情報提供、相談を行いながら外部との関係を構築しています。

笠永:私は元々、執行部と組合員との架け橋となる中央執行委員を務めていました。当時、三役と会社がどのような話し合いや交渉をしているのか疑問を感じていたところ、坂本から一緒にやらないかと誘われ、サポート的な形で副委員長を続けています。組合の中では、TUNAGの運用や会計業務、マネーフォワードのシステム構築などを主に担当しています。

課題に対してのお取り組みや打ち手

坂本:これまで、会社のPCを持っている人と持っていない人がいました。PCを持っている人にはそこで情報を共有し、持っていない人には紙ベースで情報を発信していました。この情報共有は、三役から中央執行委員、そして組合員へと伝わる流れでしたが、その中で情報が届いていない、聞いていないという人たちが出てきました。そこで、まずは情報をきちんと取ってもらい、コミュニケーションを取れるようにするために取り組みを進め、その一環としてTUNAGの導入を始めました。

さらに、TUNAGによる業務効率化にも取り組んでいます。私たちは本業の傍らで組合活動を行っているため、いかに効率良く業務を行うかを考えてきました。アンケートの集計など、今まで紙で行っていたことを、TUNAGでデータベース化しています。

笠永:これまで、会社のパソコンや電話を使って組合活動を行っていましたが、会社との関係が少し悪化し、これが遮断されてしまいました。そこで、どうやって連絡を取り合おうかと考えた時に、アプリや私用の携帯、パソコンで使えるツールを探し始め、TUNAGであれば多くの問題が解決できるのではないかと思い導入した背景もあります。

坂本:また、TUNAG導入後の課題として、組合員一人一人の意見をどう汲み取り、一致団結して組織力を高めるかという点があります。今後も、様々な情報を定期的に発信していきたいと思います。

カーディナルヘルス労働組合の未来

坂本:まず、TUNAGの活用率を100%まで引き上げたいと考えています。また、発信に対して何かしらの反応をもらい、週に一度など定期的に見てもらえるように定着させていきたいです。今後、組織力の強化や一致団結を目指し、TUNAGを活用して組合活動への関心を高めていきたいと思います。

組合の将来的な目標としては、現状では立候補者が少ないため、組合員の方々に組合についての理解を深めてもらい、労働条件の向上などをしっかりと交渉できる組織力の高いレベルに引き上げたいと考えています。労働条件が良くなれば企業の発展にも貢献できるので、会社と組合が協力して活動できる関係を築きたいと思っています。そして、こうした取り組みを組合員一人一人に理解してもらいたいです。

少し壮大な目標ですが、これを2〜3年続けることで、将来の発展に繋がると考えています。

笠永:将来を見据えると、「労働組合があって良かった」と会社に思ってもらえるようになれば良いなと思います。組合員の意見を労働組合が吸い上げ、課題や改善ポイントを会社に伝えることで、会社側も「組合は課題や改善ポイントを教えてくれる」と気づいてもらえれば、対等でウィンウィンな関係を築けるのではないかと考えていますし、そうなって欲しいと願っています。

会社の言いなりになるのではなく、組合員一人一人が組合活動にもっと興味を持ってもらえるようになれば、さらに良い関係が築けると感じています。

坂本:専従者がいる他の組合は、とても強いと感じています。知識豊富な方々が中心となって活動を進めているためだと思いますが、私たちのように仕事の傍らで組合活動を行っている組織では、会社の言いなりになってしまうことも多々あります。

そのような中で、私たちは様々な知識を習得し、組合の本来あるべき姿について学んできました。他の組合員一人一人が組合について深く理解することで、大きな変化が生まれるのではないかと考えています。

〜坂本様、笠永様、ありがとうございました!〜

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この記事を書いた人

「for UNION」編集長。
2020年にスタメンに新卒入社。
その後、2022年1月に労働組合向けアプリ「TUNAG for UNION」を立ち上げ、現在はマネージャーとして、事業拡大に従事。

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