【ミツトヨ労働組合 川崎支部】組合員全員が自分ごととして考えたり、思いやったりできるような一体感のある組織にしたい。

ものづくり産業が集まった産業別労働組合「JAM」に属しているミツトヨ労働組合 川崎支部の支部長(本部の書記長兼任)濱田様と教育宣伝部 部長の吉川様の2名に労働組合の未来について、お話をお伺いしました!(以下、敬称略)

目次

組織概要と自己紹介

組織概要

濱田:ミツトヨ労働組合は、上部団体である連合の中に属するものづくり産業が集まった産業別労働組合「JAM」に属しています。全国に5支部あり、その中の一つである川崎支部になります。ミツトヨ労働組合全体は、現在2100名を超え、川崎支部は630名を超えました。また、川崎支部は職場単位でブロックを構成しています。川崎構内は18ブロック、川崎構内以外は1ブロックあり、全体19ブロックで構成されています。

1ブロックあたり20名前後で、部・課・係というような形で職場単位のブロックを作っています。人数が少ないところは、複数の職場が一緒になっていたり、人数が多いところは逆に分散していたりしていますが、大体が職場単位になっています。

自己紹介

濱田:1984年にミツトヨに入社しました。入社後の試用期間が終了した半年後に組合加入になるのですが、当時、27歳までの若手組合員と女性の組合員で組織されている「青年婦人部」という組織体があり、その役員をやってみないかと先輩に誘われてこれをきっかけに役員として組合活動に関わることになりました。まだ右も左も分からない状態でしたが「あなたはレクリエーションとか好きでしょ」というような感じで任せてもらいました(笑)男性の制限年齢27歳まで役員をさせてもらった後、ブロックの代表となる職場委員をやってくれないかという話があり、そこを何回か経験しました。そして次は、支部の執行委員をやってくれないかという話があり、そこをずっと続けた後10年程前に、本部の役員になりました。

そして去年、川崎支部の前任の支部長が退任されるタイミングで支部長になり、本部の書記長も兼務しながら今現在に至っています。

吉川:私も濱田さんと同じように、入社してすぐに組合活動に関わっています。最初は「青年婦人部」の役員を担い、その後先輩が執行部に入るタイミングで私も一緒に誘われて執行部で活動するようになりました。

注力している業務

濱田:本部の書記長としては、各支部の支部長を始めとする皆さんと連携をとって労働組合の運動・活動を展開しています。また、現在川崎支部にのみTUNAGを導入しているため、各支部へのTUNAG導入の働きかけを行っています。川崎支部以外は、「職場委員がビラを配るから要らないよ」というような声があって導入に至らなかったため、川崎支部での運用を成功させて、他4支部も導入するよう熱く働きかけているところです。支部としては、TUNAGの登録促進を行っています。現在、登録率がやっと70%を超えましたので、引き続き注力していきたいと思っています。自分は、来年定年であと1年の任期なので、どうしてもTUNAGの運用に力が入っているのが現状です。

吉川:現在は、執行委員の中でも教育宣伝部という部署の部長として、新入組合員の研修会を開いたり、TUNAGを使うようになってからはTUNAGメインの事務をしていたりします。特に、配布物の取り込みや分かりやすいような文章を考えるなどの業務を担当しています。

ミツトヨ労働組合様の現状や課題

濱田:現状、組合の中で様々な業務があるのですが、やはりTUNAGを導入したということでTUNAGに関する悩みが多いです。特に、登録率が上がっていかないんですね。セミナー等も参考にさせていただいているんですが、なかなか結果が出ていません。職場委員の方々にも登録を促すようにお願いしてはいますが、思うように進まないという現状があります。

また、組合員の組合に対する興味や関心が低下してしまっていることも課題に感じていますが、私たちの組合に関するPRや広報が足りていないのかなとも感じています。例えば、全体集会などで何か発信したり話をしている中で、組合員の感情が表現されていないというか、淡々と聞いていて無反応になっているような方が増えてきているなと思います。結果に対して何か反応があればこれからの組合活動にも繋げていけますが、なかなか反応がもらえず悩んでいます。

反応があまりない原因として、若手の方は、労働組合の活動について入社時に研修しているものの、やはり少し分かりづらいところが多少はあるのかもしれませんね。また、コロナ禍の影響で活動が停滞していたこともあり、前から組合にいる方でも組合から離れてしまい関心が薄れてしまっているのかなとも思います。コロナが流行っていた時は、なかなか活動ができずにビラを配るだけになっていた期間もあったため、これが原因の一つとしてあると思います。

吉川:私も同じような感じで、やはり組合に入ってはいるけれどもいるのが当たり前みたいな人が増えてしまっているのかなと思います。メリットデメリットなど何もわからない状態になっていて、ただ単にいるだけになっています。TUNAGでいうと現状、登録率が70%を超えましたが、ログイン率を見ると少し下がっていて、1ヶ月以上見ていない人もいます。ビラ自体もひどい場合は、見ずにそのまま捨てる人もいたので、やはり関心を持ってくれる方が少ないというのが課題だと思っています。

課題に対するお取り組みや打ち手

濱田:やはりTUNAGの話になってしまいますが、現在未登録の方に対して登録促進を行うというところで、再度登録用のQRコードを作成して印刷し、職場委員を通じて配布しています。また、TUNAGに関する利便性をなるべく対面で発信したりPRしたりするようにしています。各種申請等もTUNAG上で出来るようにしているため、そういった申請や住所変更など紙ベースだと面倒くさいものも簡単にTUNAGで完結できますよというようなことを伝えていければ良いなと思っています。

吉川:QRコードも配るだけだとまたすぐに捨てられてしまう可能性もあるので、対面での声かけもしっかりやっていかなければならないなと思っています。また、制度の周知やTUNAGの操作方法も足りていないと思っていて、実際に話をすると「そういうのあったんだ」というような感じで言われることがあります。今後は、操作方法だったりこういう制度ができてますよというのをもう少し発信していこうと思います。利便性を知ってもらえれば、みんな使ってくれるのかなと思うので力を入れて進めていきたいですね。

組合活動の中で大事にしていること

濱田:私は、コミュニティーが大切だと思っているので、まず基本は「挨拶」を大事にしています。組合の中やお客様はもちろんですが、役員や社長、新入社員など多くの人とコミュニケーションを図るきっかけとして、最初の挨拶は常に意識して大切にしています。また、一期一会という言葉があるように、出会った瞬間を大切にしてコミュニケーションを図っています。

吉川:今私は、TUNAGメインで組合業務を行っているので、やはり組合員さんが見て分かりやすいような発信ができるようにできる限り文章を簡潔に分かりやすくまとめたり、投稿する時もこうした方が見やすいんじゃないかというのを考えながら工夫したりと組合員さんが少しでも興味を持ってくれたら良いなという気持ちで色々意識して頑張っているところです。

濱田:文字を大きくしたりとかホームページ等で参考になるものを探したりだとか、本当に分かりやすく色々考えてくれているんですよ。助かってます。

ミツトヨ労働組合様の未来

濱田:現在、本部書記長も兼務しているため、やはりTUNAGを通じて情報共有を行い、どこの支部でどんなことを行なったということや、支部をまたいでの交流ができるようなものを実現していきたいです。各支部、色々な行事がありますが、オンラインツールを使いながら支部を越えた全国規模での組合活動ができればなと考えています。そして、どこにいても組合全体で交流できるような和気あいあいとした組織を目指したいですね。私は、本部書記長として一体感のあるチーム作りをしていきたいという思いでTUNAGを導入したので、組合員全員が自分ごととして考えたり思いやったりできるような一体感のある組織にしたいと思います。

吉川:先程もあったように現状、組合に対して関心がなくなっていて何かやろうとしても集まりが悪いことも多いので、団結というか一丸となって全員が同じ目標に向かっていけたら良いなと思います。また現在、TUNAGの投稿は執行部だけができるようになっているので、今後は他の支部からも見えるようにして、他の支部の組合員同士の交流もできるようになれば良いですね。

理想の未来のために取り組みたいこと

濱田:支部を越えてのクイズ大会を実施するとか、TUNAGを通じて、何か全体が盛り上がれるイベント等ができればいいなと思います。そして、一方的な発信というよりかは、組合員さんも役員も発信できるような双方向のコミュニケーションが取れるようにしていきたいですね。また若い方々は、スマホ世代というか使い慣れている方が多いと思うので、もっとTUNAGを使ってもらえるように、機能的な部分などのPRも行っていきながら、うまく進めていきたいと思います。どうしてもTUNAGの話になってしまいますが、TUNAGによって確実に組合活動を活性化できますし、大きな価値が生まれると思っています。

〜濱田様、吉川様、ありがとうございました!〜

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この記事を書いた人

「for UNION」編集長。
2020年にスタメンに新卒入社。
その後、2022年1月に労働組合向けアプリ「TUNAG for UNION」を立ち上げ、現在はマネージャーとして、事業拡大に従事。

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