労働組合のスローガンを作ろう!重要性や作成のポイント、例を紹介

組合活動を活性化させたいなら、スローガンを作成するのがおすすめです。組織の目標が明確化されるほか、組合員のモチベーションアップにも役立つでしょう。労働組合のスローガンの重要性や作り方、参考になる例を紹介します。

目次

労働組合におけるスローガンの重要性

スローガンを作成すると、労働組合にどのような効果をもたらすのでしょうか。スローガンを掲げる重要性について解説します。

目標を明確化し活動成果を高める

スローガンとは、組織のビジョンや活動目的などを短い表現で示すものです。組織の目標を明確にし、活動成果を高める役割があります。

労働組合のスローガンを作成すれば、何を目的として活動していくのかを再認識することが可能です。組合員にも組織の目標を示せるため、目標に向けて一丸となって活動を進められるでしょう。

なお、スローガンは期限を区切って作るのもおすすめです。組合の目標は活動を進めていくうちに変わることがあるため、目指す方向が変化したり年度が変わったりしたタイミングで作り変えるのもよいでしょう。

組合員のモチベーションを上げる

労働組合でスローガンを掲げるメリットの一つに、組合員のモチベーションが上がることも挙げられます。組織として達成したいことをスローガンで明確にすれば、みんなで頑張っていこうという機運が高まるでしょう。

また、スローガンを組合員で共有することで、組織における連帯感の醸成も期待できます。目指すべき方向が一緒であることを、組合員同士で確信できるためです。

労働組合のスローガン作成のポイント

いざスローガンを作ろうと思っても、どのように進めればよいのか分からない人も多いでしょう。労働組合のスローガンを作る際のポイントを紹介します。

誰に何を伝えたいか決める

スローガンの内容を考える場合、まずは言葉を投げかける対象を決めましょう。誰に伝えたいのかを明確にすることが重要です。

対象者が変わると伝える内容も変わります。労働組合のスローガンなら、組合員・社会・企業などが対象になるでしょう。組合員を対象とするなら、モチベーションが上がるような言葉を選ぶのがおすすめです。

メッセージ性を持たせる

スローガンは組織の心や存在意義を示すものです。組合の理念や価値観を反映し、メッセージ性を持たせた内容にすれば、対象者に強い印象を残せます。

労働組合は労働者が集まって問題解決に取り組む組織です。悩みを抱えて参加している人がいることも意識し、「あなたは1人じゃない」「みんなで頑張ろう」といった意味を込められる表現を考えてみましょう。

ただし、強制的な表現や刺激の強い表現は避けた方が無難です。労働組合は労働条件の改善を基本的な目的とするため、表現が強いと過激な団体だと思われかねません。

シンプルにまとめる

スローガンは短くまとめるのが基本です。シンプルでありながらも印象に残りやすい言葉を使いましょう。理念やビジョンを明確にし、短い言葉に落とし込むことが重要です。

前向きな表現を使えば、組合員のやる気も高めやすくなります。単に言葉を並べるだけでなく、組合員がポジティブになれるような表現を考えてみましょう。

労働組合のスローガンの例

労働組合のスローガンは、組合員や社会に向けた内容になっているのが一般的です。さまざまなパターンのスローガンをチェックし、実際に作成する際の参考にしましょう。

日本労働組合総連合会

社会を新たなステージへ、

ともに歩もう、ともに変えよう

~仲間の輪を広げ 安心社会をめざす~

全国の労働組合をまとめる組織らしい、社会全体を意識した内容になっています。部分的に漢字を開いて柔らかい印象になっている点や、サブスローガンをつけている点もポイントです。

出典:2024~2025年運動方針|連合について

JR九州リテール労働組合

信頼・団結・前進

~新たな幕開け、さらなる飛躍~

「前進」「幕開け」「飛躍」という言葉が、見る人を前向きな気持ちにさせます。また、シンプルな言葉を使って組合の結束を強める意図が感じられます。

出典:スローガン  |  JR九州リテール労働組合

キッコーマン労働組合

誰かが、ではなく全員で。

非常にシンプルな表現でありながら、お互いに協力し合い、信頼し合って組合を盛り上げていこうというメッセージを受け取れます。いつまでも使えるスローガンだといえるでしょう。

出典:キッコーマン労働組合

西川ゴム労働組合

心に「ゆとり」働く「やりがい」人に「思いやり」

の活動を目指そう!

リズミカルな表現で印象に残りやすく、労働者が意識すべきポイントも押さえたスローガンです。組合活動の先にある目指すべきものがよく分かり、組合員のモチベーションも高まりやすいでしょう。

出典:理念と基本姿勢 | 西川ゴム労働組合

労働組合のスローガンを作ろう

労働組合でスローガンを掲げれば、組合員のモチベーションアップを図ることが可能です。目的が明確になるため、活動成果の向上も期待できます。

スローガンを作る際は、誰に何を伝えたいかを考えましょう。メッセージ性を持たせることやシンプルにすることも重要です。

他の組織の例も参考にしながら、組合員の参加意欲を強められるようなスローガンを考えてみましょう。

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この記事を書いた人

筑波大学国際総合学類卒業。2023年にスタメンに入社し、人事労務・情報セキュリティに関するデジタルマーケティングを担当。 現在は「for UNION」の立ち上げメンバーとしてメディア企画に従事。

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